令和7年度 事業報告書

I.学修支援

1.状況に応じた学修支援

新入生キックオフプログラムや「学びの道しるべ」のような大人数一斉授業、ゼミのような少人数授業、さらには学生個人の学びなどの状況に応じた学修支援の実践だが、さくら夙川キャンパス図書館(メディアライブラリーCELL)、大阪大手前キャンパス図書館(大阪図書館)では、学修の基本となる「資料収集・情報入手」のスキルアップを目的に、新入生にはキックオフプログラム内や初回授業時にて「図書館ガイダンス」「図書館ツアー」を実施し、図書館の利用方法や蔵書検索システムを主に説明、2年生には合同授業時にて「図書館活用術」のライブ中継を実施した。
3,4年生のゼミにおいては、教員の要望に応じて様々な内容でガイダンスやセミナーなどを授業内で展開した。具体的には専門分野のデータベースを使いこなせるためのセミナーなどを実施し、国際看護学部4年生の卒論支援、国際看護学研究科1年生の研究支援を行った。
また、国際看護学部の海外実習に備えて「実習スキルを磨こう!」と題した特集展示を実施し、実習先にあわせて韓国、ベトナム、タイ、シンガポール、各々の国の歴史、文化、言語等の本を集めて利用を促した。
  • 状況に応じた学修支援1
  • 状況に応じた学修支援2
  • 状況に応じた学修支援3
  • 状況に応じた学修支援4
  • 状況に応じた学修支援5
  • 状況に応じた学修支援6

2.個人ブースの設置

一昨年度、メディアライブラリーCELLでは1テーブル6席の「個人ブース」を設置し利用状況を日々確認したところ、お昼休みや4限終了後の時間帯は満席に近いほど利用者が多かった。そのため、本年度、もう1テーブル「個人ブース」を増設した。利用状況は良好である。
  • 個人ブースの設置1
  • 個人ブースの設置2

  • 大阪図書館では、設立当時から個人ブースがあるが、こちらも利用頻度が高いため、カウンター席にパーテーションを設置して個人ブースを増やした。従来の個人ブースに加え、カウンターの個人ブースの利用も多くなった。
    • 個人ブースの設置3
    • 個人ブースの設置4

3.CELLの活用

グループ学習支援としては従来からcells(小教室)を活用しているが、昨年度、大手前短期大学学生懇談会で「CELLをもっと有効利用したい」との学生の声を受け、秋学期から試験的に1名でもCELLを利用できるようにしたが、本年度も継続した。昨年度は短期大学歯科衛生学科学生の国家試験対策でグループの利用が秋学期から顕著であったが、本年度はグループでの利用は減少している。各学年の学生の利用方法の違いも考えられるため、引き続き様子をみていく。
  • CELLの活用1
  • CELLの活用2
ただ、大阪図書館内には学生がグループワークを行うスペースが確保できていないため、他部署と連携して校内でグループワークが可能なスペースを見出したい。

4.「広範な学び」の誘発

作品発表
7月に館内のCE101・104にて「立体造形基礎Ⅰ」の作品展を開催した。
2回生以上の学生たちが、身近な素材を使って、自分の体と同等サイズの立体作品を制作するのがこの授業の課題。2回生以上の学生たちが懸命に課題に取り組み、各々の「自画像」に向き合った作品が展示され、多くの学生や教職員が鑑賞した。
1月には同じく館内のCE101・102にて「立体造形基礎Ⅱ」の作品展を開催、2回生以上の学生たちが、「Your Land」と題して、ジオラマを作る課題に取り組み、登場人物を設定した物語をジオラマの世界の中に生み出した。課題作品であるジオラマを多くの学生や教職員が鑑賞した。

  • 「広範な学び」の誘発1
  • 「広範な学び」の誘発2
  • 「広範な学び」の誘発3
  • 「広範な学び」の誘発4
また、本年度も12月~1月の恒例となっている学生課から掲示依頼のある「マナー向上啓発ポスター」、並びに描画入門(クロッキー/スケッチ)の担当教員から依頼のある「自由に活き活きと描くクロッキー」の学生作品をCELL中庭側ガラス壁面に展示。今年も多くの学生、教職員が足を止めて鑑賞していた。
  • 「広範な学び」の誘発5
  • 「広範な学び」の誘発6

特集展示
メディアライブラリーCELLでは4月に「若い人に贈る読書のすすめ 2025」、ミニ特集「読んでから観る?観てから読む?」、5月に「製本・装丁の世界 2025」を、6月に「ICT(Information and Communication Technology)~Microsoft設立50年~」、9月に「ミッフィー誕生70周年」を、12月は「昭和100年」を実施した。特に「昭和100年」については、内閣官房「昭和100年」関連施策推進室から「昭和100年のXにで貴館の取り組みを紹介したい」との問い合わせがあったので、図書館長に了承を得て取り上げてもらった。
大阪図書館では6月に「ベトナムのこと知ってる?」、「若い人に贈る読書のすすめ 2025 in 大阪」を、7月に「真夏のホラー特集」、9月は「シンガポール~自然と近未来の都市~」、10月は「実習スキルを磨こう!」、11月は学生企画展示「知ることから始める児童虐待防止~子どもの“生きたい”を守る~」、「タイのこと知ってる?」、「The麺~さて、今日はどの麺にする?」、1月に「韓国~となりの国を知ろう!~」、「物語と料理~夢のレシピを再現~」を開催した。
常設コーナーでは、CELLにて「あなたの、わたしのおすすめコーナー「一期一会」と「業界研究コーナー」、「白書統計コーナー」、「はたらくことをかんがえるコーナー」、「学位論文コーナー」、「教職支援コーナー」、「レポート支援コーナー」、「観光ガイドコーナー」、「日本語リーディングコーナー」、「プレゼンコーナー」、「英語多読本コーナー」を設置、各紹介コメントは小冊子を作成して館内で配布した。

  • 「広範な学び」の誘発8
  • 「広範な学び」の誘発9
  • 「広範な学び」の誘発10
大阪図書館では常設コーナーとして「あなたの、わたしのおすすめコーナー 一期一会」を設置、また、本年度も学生企画として国際看護学研究科の大学院生が、「子ども虐待をなくそう!」をテーマに11月の「オレンジリボン・児童虐待防止推進月間」に合わせて企画展示を行った。
  • 「広範な学び」の誘発11
  • 「広範な学び」の誘発12

5.図書館利用の指標

従来は、学生の在籍者数全体をベースに一人当たりの貸出冊数を主な指標としてきたが、実態に合わせ、期中ではあったが2025年6月から図書館利用者をベースに利用者数と貸出冊数を指標とした。
しかしながら、cellsの利用者数、図書館間相互利用件数、レファレンス数などのデータを他の新たな指標として検討するために、これらのデータを引き続き蓄積している。

Ⅱ.教学マネジメント支援

1.教学IR、他

教学IR、データサイエンス、教育・研究成果の査定に関する図書について、関係部署と連携しつつ充実を図る必要があるが、まだ不十分である。

2.選書システムの構築

中長期計画における大学基本方針や各学部戦略に関連する参考資料の充実を進める為、上記1の課題も含め、図書館委員の選書だけでなく、各学部戦略に関わっている教員からも選書いただける様、選書システムを変えていく必要がある。
2025年度も昨年度に引き続き、専任教員からの選書を強化するため、教員の研究テーマに沿った図書リストを書店に提供していただき、そのリストを教員に提供することで選書数の増加を図った。また期中に教授会にて資料購入のための予算状況を報告することで、先生方に新規資料の購入が可能であることを伝え、有為な資料購入を実現することができた。

3.研究支援

リポジトリの運営
本学の学術生産物をリポジトリを通してインターネット上で公開している。2025度は4月に大手前大学国際看護研究所研究集録 (第9号)、第9号Supplementを、5月に大手前大学健康栄養学部学術雑誌「食糧・栄養と健康」(第5号)、並びに学位論文:博士学位論文内容の要旨及び審査結果の要旨 第13集を、12月には大手前大学国際看護研究所研究集録 (第10号)、第10号Supplementを、1月に学位論文:博士学位論文2024年度を公開した。

レファレンス
本館未所蔵資料への要望に応じて、図書館相互利用制度(NACSIS-ILL)を経て他大学や機関へ貸借依頼、複写取寄せ、訪問利用や特別複写などの申請を昨年度に引き続き行った。資料が国内未所蔵の場合はWorldShare Interlibrary Loan(WSILL)にて対応可能である。

4.蔵書構築

引き続き、図書館委員を中心に、本学の学修、研究、教学マネジメントに資する蔵書構成となるよう、学術書や一般書を収集し、適正な蔵書構築と管理に努めている。本年度は、図書館委員以外の先生方も含め、各先生の研究分野をもとにした図書リストを各書店に作成していただき、そのリストからの選書していただく方法も採用した。
2025年度は大学5,485点(26,768,857円)、短期大学704点(4,491,812円)を受入れた。除却処分は大学1,761点(7,034,668円)、短大908点(2,965,332円)。2025年度末の総蔵書数は大学341,083点、短大49,768点である(視聴覚資料を含む)。

Ⅲ.リカレント教育支援

1.通信教育課程スクーリング授業、他

従来より通信教育課程のスクーリング授業支援のために、スクーリングが開講される日曜日には修学支援の一助となる様、夙川図書館を開館している。また大阪図書館の開館日も通信生に開放している。夙川図書館では「社会人の学び直し」に関連するリカレント教育支援のきっかけとなる様、一般の方の図書館利用も実施している。

Ⅳ.ラーニングコモンズ機能の強化

1.運営状況

2021年4月のキャンパス統合を機に、さくら夙川キャンパスE棟に新たにラーニグコモンズが設置され、学修サポートセンター及びITサポートデスクが活動、メディアライブラリーCELLでは、図書館建物内の資格サポートセンターと連携を図っている。E棟と図書館は別棟での各々の部署で活動しているが、定期的に「ラーニングコモンズ連絡協議会」に出席し、教員や関係部署と情報共有・連携を図っている。

2.イベントの開催

トークライブ(ミニセミナー)やワークショップを開催し、学修の成果を深めるラーニングコモンズづくりを引き続き進めている。

「トークライブ in CELL」&「トークライブ in 大阪」
2025年度「トークライブ in CELL」は、第1回目として「街歩きのすすめ〜夙川に残る土地の記憶を辿ってみよう〜」(現代社会学部 海老良平先生)を、第2回目は、「帝国日本の教育と身体文化を読み解く~「満州」スポーツに光を照らす~」(短期大学医療事務学科 北島順子先生)を開催。

【さくら夙川キャンパス開催】
  • イベントの開催1
  • イベントの開催2
また「トークライブ in 大阪」、「貴方もできる“超!簡単!”ケーキ作り」(健康栄養学部 禾本悦子先生)を開催した。 特に、「トークライブ in 大阪」、「貴方もできる“超!簡単!”ケーキ作り」では先着30名のところ、定員以上の学生が参加を希望し、結果、33名が参加、準備した材料の都合で4,5名が涙を飲むこととなった。ケーキ作りのデモでは禾本先生の楽しいお話に皆、引き込まれ、あっという間の30分となった。残念ながら参加できなかった学生には、禾本先生のご配慮で手作りクッキーが配られたので参加できなかった学生たちは残念そうではあったが笑顔で帰っていった。

【大阪大手前キャンパス開催】
  • イベントの開催3
  • イベントの開催4
  • イベントの開催5
いずれも昼休みの短時間のなか、学生・教員・職員がひとつに集い、新たな興味を広げることができた。

ワークショップ
5月に「和装本つくり」の、10月に「豆本づくり」の製本ワークショップをcellsにて開催。大学・短期大学から和装本づくりに10名(1,2回生が主)、豆本づくりは18名参加(1,2回生が主)。「楽しかった」「来年も参加したい」「和装本づくりの案内を見逃していたので、次回はそちらに参加する(豆本参加者より)」などの声が寄せられた。

  • イベントの開催6
  • イベントの開催7
  • イベントの開催8

Ⅴ.その他

1.国家試験応援メッセージ展

健康栄養学部4年生が管理栄養士国家試験を、国際看護学部4年生が看護師国家試験を、国際看護学研究科の院生が、保健師国家試験、並びに助産師国家試験を、短大歯科衛生学科3年生が歯科衛生士国家試験を受験するにあたって、大阪図書館では「助産師 保健師 看護師 管理栄養士 国家試験応援メッセージ募集中!」、CELLでは「DH国試 合格祈願!」と題してメッセージ展を開催。学生・教職員から多くのメッセージが寄せられた。寄せられたメッセージは夙川で39枚(昨年度38枚)、大阪で123枚(昨年度55枚)であった。受験生全員の合格と学生・教職員への感謝の気持ちを込めて夙川のメッセージは西宮神社へ、大阪のメッセージは大阪天満宮へ納めた。

【さくら夙川キャンパス】
  • 国家試験応援メッセージ展1
    歯科衛生士国家試験合格応援メッセージボード
  • 国家試験応援メッセージ展2
    西宮神社
【大阪大手前キャンパス】
  • 国家試験応援メッセージ展3
    管理栄養士・看護師国家試験合格応援メッセージボード
  • 国家試験応援メッセージ展4
    大阪天満宮

2.トライやるウィーク

兵庫県教育委員会が実施している公立中学校2年生を対象とした社会・職場体験プログラム「トライやる・ウィーク」だが、本年度は11月12日(水)に神戸市立本山南中学校から2名を受け入れた。図書の装備や雑誌のデータ入力などの資料整理、カウンターで貸出や返却の手続き、本棚の整理や本の配架などの業務を体験してもらった。

3.リサイクルブック・フェアについて

リサイクルブック・ファアはさくら夙川キャンパスではメディアライブラリーCELLの出入り口、大阪大手前キャンパスでは大阪図書館の出入り口付近で4・5月に展示してきたが、昨年度からさくら夙川キャンパスのE棟の学生食堂用券売機前の本棚、3階廊下の本棚等を利用して展示している。本年度も引き続き、E棟各階の本棚でリサイクルブックを展示した。E棟では図書館と違って通年展示できるので、今後もリサイクルブックを時々入れ替えながら学生・教職員に提供を継続していく。
  • リサイクルブック・フェアについて1
  • リサイクルブック・フェアについて2

4.15世紀の洋古書について

前総長と、以前在籍していた本学の教員が研究対象にしていた15世紀の洋古書を図書館で保管しているが、フランスの大学教員から研究対象として閲覧を希望するメールが届いた。しかしながら損傷が激しいため、修復を終えてから閲覧提供することとなり、9月に専門業者に修復を依頼した。修復は1月に終わり、現在、フランスの大学教員と今後の対応についてメールでやり取りを継続している。
  • 15世紀の洋古書について1
  • 15世紀の洋古書について2

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