令和元年度 事業報告書

I.学習支援

1.蔵書構築

2019年度は大学7,115点(24,913,820円)、短期大学1,485点(8,180,498円 うち歯科衛生士学科(2020年4月開設)用資料1,034点(6,314,436円))、専門学校資料247点(1,003,853円)を資産として受入れた。うち寄贈資料1,353点(341,990円)である。経年劣化等による除却処分は大学2,771点(9,314,274円)、短大121点(685,726円)、専門学校3,879点(9,999,966円)であった。総蔵書数は大学313,497点、短大61,948点、専門学校18,428点である(いずれも視聴覚資料を含む)。

2.教育との連携

大学新入生への図書館利用指導は「キャリアデザインⅠ」にて行った。ゲーム感覚で図書館の使い方や資料の見方などが学べる本館オリジナルプログラム「図書館検定」で、担当教員の判断によりさまざまな取り組み方であったが全クラスで実施された。カリキュラムが異なる国際看護学部は「キャリアプランニング」で図書館の使い方などを指導した。2年生は「キャリアデザインⅢ」にて「レポート作成」に焦点を当てて一斉授業を行い、その後クラス別の分野にあわせて図書館ツアーや情報検索などを指導した。健康栄養学部3年生は「応用セミナー」にて情報入手法などを指導した。個別の授業では学習内容にそった分野の情報入手などのガイダンスや課題作成のための案内、司書課程「図書館資料概論」では所蔵資料を用いた貴重資料の扱い方など、合計38回の授業支援を行った。

短期大学は新入生オリエンテーションにて「使ってみよう!伊丹図書館」を実施した。図書館の紹介に続き、館内にてOPAC検索に取り組んだ。デザイン系や建築系の授業では資料提供、「キャリアプランニング」では課題にあわせてミニ特集展示を行った。

  • 教育との連携1
  • 教育との連携2

ゼミナールや授業クラスによる授業成果を中庭側ガラス壁面やエントランスにて展示した。事前告知や事後報告などは図書館サイトやCELLfacebookページを通じて行った。

  • 教育との連携3
  • 教育との連携4

留学生の増加にあわせて日本語検定、日本語学習雑誌、留学生対象の実用書などを購入している。必要とする学生により効果的に利用してもらうため、教員と検討のうえ伊丹図書館に留学生支援コーナーを設置した。

大学学生(通学生)の1人あたり貸出数は6.37冊(昨年6.5冊)、1回以上貸出した学生の割合は57%(昨年57%)であった。短大学生は1人あたり貸出数は2.45冊(昨年2.48冊)、1回以上貸出した学生の割合は58%(昨年55%)であった。専門学校生は1人あたり貸出数は7.63冊(昨年5.40冊)、1回以上貸出した学生の割合は51%(昨年度記録なし)であった。

3.「広範な学び」の誘発

ミニ展示
6月CELLにて所蔵資料『わが青春の記録』(四國五郎著)を紹介するミニ展示を設置、facebookページに掲載したところ、著者の遺族や出版社よりコメントが寄せられた。大阪大学総合学術博物館(豊中市)で「四國五郎展 ~シベリアからヒロシマへ~」が開催されていたこともあり、facebookページ記事には500を超す閲覧者があった。5月読売新聞に掲載された盛田帝子准教授の記事に関連して光格天皇に関するミニ展示を行った。またプレゼンやレポート作成に備えた「早めにはじめてみませんか」、電子ブックの利用促進「電子ブックを使ってみよう」など、その後常設化したものもある。

トークライブ in CELL
7月山下真知子教授による「記憶をかたちに」を開催。 著書『アタシの昭和お洋服メモリー』刊行にあわせ、1960~70年代の神戸周辺のファッションや若者文化を振り返る内容で、当時を知らない学生も興味深げに聞き入っていた。関連の特集展示には当時のファッション誌(私物)も展示し、学生たちや学外利用者など多くの人々が足を止め、手に取って目を通していた。

  • 「広範な学び」の誘発1
  • 「広範な学び」の誘発2

10月通信教育課程10周年記念イベントにて図書館ミニガイダンスを開催した。

11月伊丹館にて製本ワークショップを開催。 初心者向けの「和装本づくり」は主に司書課程や出版専攻の学生が参加、経験者向けの「ブック型ノートづくり」は要望により追加開催した。

授業内容や学内で催される講演会、図書館主催イベント、娯楽・教養などさまざまなテーマで特集展示を行った。展示カタログ(小冊子)はテーマに関するブックガイドとして利用できるため、過去分もあわせて全タイトルを自由に持ち帰れるように用意した。

  • 「広範な学び」の誘発4
CELL 令和元年 4月 「手紙を通してみる歴史」
6月 「わが青春の記録」(四國五郎著)特別コーナー
7月 「いろ・色・彩」トークライブ in CELL関連
9月 「早めにはじめてみませんか?」プレゼンフェスタ関連コーナー
11月 「都市空間とは?-昭和モダン建築を考える-」
12月 「ヨーロッパ中世文学と美しき装飾写本」
令和2年 1月 「スパイス狂騒曲-コショウが生んだ水上都市(ヴェネツィア)の物語
伊丹 令和元年 4月 「その『?』に本が効く!! 学生生活に役立つ本」
  「若い人に贈る読書のすすめ2019」
6月 「バンドデシネ -ヨーロッパのマンガ-」
9月 「美への挑戦-ハイファッションブランドの魅力」
10月 「インタビュー関連」キャリアデザインⅡ特別コーナー
11月 「製本・装丁の世界2019」
12月 「ビジネス書ピックアップ」キャリアプランニング特別コーナー
令和2年 1月 「ベストセラーでたどる平成」
大阪 令和元年 7月 「レポートの達人になろう -本から学ぶ書き方のコツ-」
10月 「就活の手引き-やりたい仕事に就くために」
令和2年 1月 「世界一周グルメの旅~おいしいを見つけてみよう~」
共通     「一期一会」

4.その他

利用者アンケート
利用者の意見や要望を調査し、サービスに反映するため利用者アンケートを実施し、538名の回答(内訳は学生(大学通学生・短大生・大学院生・専門学校生)約67%、学生(通信)16%、教職員17%)を得た。調査結果により明らかになった課題を関係部署で共有し、解決にむけて検討している。回答結果は図書館サイトにて公開。
2019(令和元)年度 図書館利用者アンケート調査結果(PDF 501KB)

CELL公式Facebookページ
近年、学習支援センターや資格サポートセンターからの投稿が減り、ほぼ図書館単独で運営しているものの、830を超えるファンがある。記事の更新時には一定数の閲覧があるため、次年度は新たな取り組みを検討したい。

管理栄養士試験応援メッセージ
大阪図書館では管理栄養士国家試験を受験する学生への応援メッセージを教員や国試対策室、研究室などに依頼し、受験・就職関係コーナーにて紹介した。

  • 管理栄養士試験応援メッセージ1
  • 管理栄養士試験応援メッセージ2

Ⅱ.ラーニングコモンズ

CELL、伊丹キャンパスとも学習支援センターや資格サポートセンターと連携しながら運営している。グループによる自学の場として利用するスタイルが定着している。

Ⅲ.研究支援

1.研究用資料の整備

教員から寄せられる研究用資料の入手希望には校費による購入、文科省研究設備整備費の獲得、図書館相互利用制度による入手、電子資源のトライアル制度の利用等、合理的な手段で対応し、研究活動の発展を支援した。

2.リポジトリの運営

本学の学術生産物をリポジトリを通してインターネット上で公開している。2019年度は『大手前大学論集19号』『大手前短期大学研究集録第38号』『大手前大学IIEジャーナル第5号』等の定期刊行物を公開した。2020年3月31日現在、「大手前大学・大手前短期大学リポジトリ」の公開コンテンツ数は大手前大学紀要712件、大手前女子大学紀要591件、大手前短期大学紀要71件、大手前女子短期大学紀要186件、CELL教育研究所論集50件、大手前大学IIEジャーナル74件、博士学位論文6件、公開講座講義録50件、会議・セミナー資料28件、その他30件である。

Ⅳ.社会連携

1.「トライやるウィーク」

5月CELLにて西宮市立苦楽園中学校と大社中学校の社会体験プログラム「トライやるウィーク」を受け入れた。貸出・返却処理などのカウンター業務、雑誌受入れや図書装備などのバックヤード業務、ゲーム型図書館ガイダンス「ライブラリークエスト」に挑戦し、司書の仕事や図書館、本や雑誌への知識を深めた。活動の様子は図書館WebサイトやCELL facebookページで公開し、関係者と情報を共有し連携を深めた。

  • 「トライやるウィーク」1
  • 「トライやるウィーク」2

2.夏休み図書館開放

8月1日~31日西宮市内在住の高校生および市内の高校に在籍する生徒を対象にCELLの特別利用を認めたところ、延べ29人(実質12人、在籍高校8校)の利用があった。昨年比(61人)では約53%の減少となったが理由については不明である。

3.見学等

令和元年 8月 見学(聖カタリナ大学図書館玉岡健治課長)(CELL、大阪館)
9月 見学(大阪芸術大学松井純子教授、図書館学課程学生)(CELL)
10月 見学(中国教育関係者)(CELL)
12月 見学(ウズベキスタン高等教育大臣、世界言語大学副学長)(CELL)
令和2年 2月 見学(伊丹市立図書館館長)
毎月初   西宮市立図書館と伊丹市立図書館に新着資料情報を提供

Ⅴ.その他

1.大阪図書館リニューアル

2019年4月大阪大手前キャンパスC棟1階に大阪図書館がリニューアルオープンした。これより図書館事務をCELLにて集中化し、駐在スタッフは利用者サービスに特化できるようになった。授業期間の開館時間を8:30~20:00に延長、学生対象のオリエンテーションやガイダンスの実施、教員の教育や研究支援、特集展示、レポート作成や就活の支援コーナー設置などを行い、利用者サービスが向上した。2020年3月には、次年度より健康栄養学部の全授業が大阪キャンパスで開講されることに備えて、学習や研究に資する図書約900冊、雑誌7タイトルを伊丹館から移設し、蔵書の充実を図った。

  • 大阪図書館リニューアル1
  • 大阪図書館リニューアル2

2.分置図書の整理

6月夙川キャンパス研究科長室の改修に伴い、室内に保管していた図書約800点の新たな保管先が必要となった。ほとんどが19~20世紀初頭に出版された洋書のため、利用頻度と保管状況を考慮して学外倉庫へ移転した。

  • 1
  • 2

3. 近畿厚生局指導調査(栄養学科)

10月専門学校栄養学科への実地調査が行われ、大阪館も対象となった。蔵書として備えるべき内容や冊数は十分であり、電子ジャーナルやデータベース、貸出パソコンも備えていることから指摘事項等はなかった。

4. 研修、セミナー等

6月「追手門学院大学新図書館開館記念セミナー」(榎本香織)、「図書館での障がい者支援」(高木愛子)、「学習支援プロジェクト見学会」(佐伯直)、9月「日経テレコンスクール」(江藤朋子、宇高桃子、村岡茜)、相互利用担当者連絡会(藤本匡)、「CAT2020説明会」(松崎美樹子)、10月「資料補修実務実習会」(高木愛子、佐伯直)、10月「図書館資料のカビ被害への対策」(松崎美樹子)、2月「短大教育とアート、デザイン」(伊丹館スタッフ)に参加し、研鑽につとめた。なお2~3月に参加予定の学外研修会は新型コロナウィルス感染防止のためすべて中止となった。

5. 『大学図書館ランキング』

『大学ランキング2020』(朝日新聞出版)の大学図書館の項目にて本館が全国の国公私立大学777校のうち78位にランクインした。蔵書、受入れ、貸出(学生)、図書館費の指数の総合評価による。

6. 不具合、トラブル等

6月伊丹館雨漏り、7月伊丹館空調不具合、防犯カメラ不具合、ブラインド破損、8月CELL火災報知器作動、机上スタンド破損、CELL・伊丹館でのパソコン設定不具合、9月大阪館入館ゲート不具合、10月CELL電気錠不具合、11月CELL水洗ポンプ不具合、12月大阪館机上パーテーション破損などの物理的トラブルが多数発生し、その都度関連部署と連携し早期復旧を目指した。また年度当初には各館にて学生の体調不良によるトラブルが相次ぎ、関連部署とともに緊急事態への備えを整備した。

7. 新型コロナウイルス対策

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2月末より各館にて換気を十分に行い(換気装置を点検、扉や窓の開放)、手指消毒液の利用促進、感染防止ハンドブック(東北医科薬科大学病院)の配布、Webサイトでの注意喚起等の措置を行った。来館できない場合は郵送や宅配による返却を認めることとした。

  • 新型コロナウイルス対策1
  • 新型コロナウイルス対策2
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