平成24年度 事業報告書

1.学習支援の強化

キャリアデザインIII・IVで大学2年生に、フォーラムA・Bで短大1年生に授業内で図書館ガイダンス(利用指導)を実施、続いて図書館を利用しなければならない課題が出題された。3年次以降ではゼミナール300、通信教育課程のスクーリングなどのクラス単位で授業内容と密接な関連をもったガイダンスを開催した。このような授業連携の結果、学生一人当たりの貸出冊数が増加し、大学では6.03冊(前年度4.44冊)短大では3.56冊(前年度2.48冊)となった。

  • 学習支援の強化01
  • 学習支援の強化02

1年生を対象に、メジャーや専門分野ごとに推薦図書を紹介する特設コーナーを開設し、資料の探し方を記した資料を作成した。

2.資料活用の試み

授業内容や学習に沿ったテーマ、娯楽・教養を中心にしたテーマ、所蔵資料の紹介など、さまざまなテーマでCELLと伊丹図書館の機能に応じて特集展示を行った。非来館サービスとして仮想本棚サービス「ブクログ」を利用し、インターネット上で特集展示を参照できるようにした。利用者アンケートによると学習支援的観点(例:レポートの書き方、困っていませんか)の特集が好評であったため、常設化を検討している。

  • 資料活用の試み01
  • 資料活用の試み02
  • 資料活用の試み03

不要となった図書や雑誌の有効活用をはかるため、CELL・伊丹図書館でリサイクルブックフェアを実施した。

  • 資料活用の試み04

3.私立大学等研究設備整備費等補助金(文部科学省)の獲得

『Saturday evening post』(vol.182 no.27 – vol.227 no.26 1910-1954)(提案者:稲積包昭教授 納入価格:3,990,000円)の購入に際し、文部科学省より1,813,000円の補助金を獲得した。

  • 私立大学等研究設備整備費等補助金(文部科学省)の獲得01

4.防災機能の強化

地震発生時の書籍落下による事故を防ぐため、伊丹図書館書庫に感震式書籍落下防止装置を設置した。他の低書架については本を書棚の奥に配置するなどして、安全性を高めた。

  • 防災機能の強化01

5.利用者アンケート実施

利用者の意見や要望を調査するためアンケートを実施し、多数の回答が寄せられた。集計結果は図書館Webサイトにて公開した。集まった回答は今後の図書館サービスを充実させるための基礎資料として図書館運営に活かしていく予定である。

6.図書館Webサイトリニューアル計画

公開からの経年劣化および急増するスマートフォン利用者への対応のため、図書館Webサイトのリニューアル計画に着手した。豊富な情報を提供しながらも利用者にわかりやすく、作業者が迅速に処理できるようなサイト構築を計画している。公開は平成25年10月予定。

7.機関リポジトリの構築

平成23年に発足した機関リポジトリ設置検討委員会が廃止され、機関リポジトリ推進委員会が発足した。リポジトリ構築システムには国立情報学研究所が提供する共用リポジトリサービスJAIRO Cloud(ジャイロクラウド)を利用し、平成25年秋公開をめどに準備をすすめることとなった。

8.CELLラーニングコモンズ機能の強化

CELL館内に設置されている機関(図書館、学習支援センター、ITサポートセンター、資格サポートセンター)が月例会議を開催し、学生支援に関する情報共有と協働の試みに取り組み、CELL公式facebookページの開設、CELL入口での告知パネル設置など、情報発信に重点をおく活動となった。

  • CELLラーニングコモンズ機能の強化01
  • CELLラーニングコモンズ機能の強化02

教育用パソコンの更新に際して学習支援センターとITサポートセンターを中心とした自学スペースとなるように配慮してパソコンの配置換えを行った。

プレゼンテーション環境向上のため、CE103に天吊型プロジェクタおよびスクリーンを設置し、構造上、このようなAV機器が設置できないcell用に小型で簡便なプロジェクタとスクリーンを配備した。

柏木館長のご協力により「トークライブ in CELL」を開催した(全3回)。フランスの古書事情や19世紀の版画に関連する講話を聞いたり、実物に触れたりして、知的刺激の機会を提供することができた。あわせて講話の内容に関連した図書館蔵書の特集展示も行った。

  • CELLラーニングコモンズ機能の強化03
  • CELLラーニングコモンズ機能の強化04

文芸部主催の座談会、美術部主催によるワークショップなど、従来の展示会のほかにcellsを利用した学生主催の企画が増加した。教員企画によるゼミナール300や授業クラスによる展示やチャリティイベントがcellsおよび閲覧室内で行われた。中庭に面したガラス壁面を利用した展示は初めてであり、とくに多数の注目を集めた。

  • CELLラーニングコモンズ機能の強化05
  • CELLラーニングコモンズ機能の強化06
  • CELLラーニングコモンズ機能の強化07
  • CELLラーニングコモンズ機能の強化08
  • CELLラーニングコモンズ機能の強化09
  • CELLラーニングコモンズ機能の強化10

9.伊丹図書館の閲覧室整備

館内サインの改修を行い、サインシステムをメディアライブラリーCELLと統一した。また、教育用パソコンの撤去後の閲覧机を展示スペースとして利用することとなった。

  • 伊丹図書館の閲覧室整備

10.社会連携

図書館の新築計画を検討している大学や設計事務所から視察があり、CELLの設計理念やおよび運用方針等について解説と助言を行った。

  • 社会連携01
  • 社会連携02
  • 社会連携03

柏木館長が伊丹市立図書館評議委員に就任した。

中学生の社会体験プログラム「トライやるウィーク」をCELLにて西宮市立大社中学校と苦楽園中学校、伊丹図書館にて伊丹市立南中学校と松崎中学校を受け入れた。

  • 社会連携04
  • 社会連携05

本館所蔵の『こころ』(夏目金之助著 岩波書店 1914)が芦屋市谷崎潤一郎記念館平成24年春特別展『文豪谷崎潤一郎の先覚-「源氏」「細雪」「鍵」・・・名作にみる出版戦略』に貸出、出陳された。

11.委員会事務

図書館委員会を8回開催した。

論集委員会を4回開催した。

機関リポジトリ設置検討委員会を1回開催した。

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