イベント・展示

CELL

2014.07.28

【トークライブin CELL】第13回:前川和子先生が語る「ロマンチック大好き! 続・私の読書遍歴」が開催されました。

2014年7月23日(水)にメディアライブラリーCELL CE104にて、第13回トークライブが開催されました。
今回は第11回の続きで、総合文化学部の前川和子先生に再登壇いただきました。
タイトルは「ロマンチック大好き! 続・私の読書遍歴」です。

前川和子先生が語る「ロマンチック大好き! 続・私の読書遍歴」パンフレット(PDF 694KB)

  • 【トークライブin CELL】第13回:前川和子先生が語る「ロマンチック大好き! 続・私の読書遍歴」
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前回は幼年期から高校生頃までに親しんだ本のお話を伺いました。
今回は高校・大学時代から主に20代、そして就職してからのお話が少しありました。
高校時代後半は「SFマガジン」などSF文学に親しむとともに、憧れの俳優ジェームズ・ディーンの代表作でもあるスタインベックの『エデンの東』が印象的な読書となったそうです。大学受験に失敗した前川先生は、落とされたという憤りから固い古典とされていたドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を読み始めたら夢中になったそうです。父親と兄弟たちが繰り広げる壮絶な争いの物語は、受験失敗のイラつきを解消させるほど面白かったとのこと。
20歳ごろになると“女の子がいかに生きるべきか”に関心が芽生えました。幼い頃、憧れのお姉さんから教えられたボーヴォワールの『人はすべて死す』を読み、それがきっかけで『第二の性』、『娘時代』シリーズと出会います。 また当時、シングルマザーを描いた『碾臼』をはじめ翻訳が次々と出版された、イギリスの女流作家マーガレット・ドラブルの作品にも出会います。特に『黄金のイェルサレム』は再読して改めて気付いたことも多い作品だったようです。母と娘の微妙な関係性などについては、初めて読んだときには気づかず、今回再読して先生ご自身の経験とも共感するところがあったとのことでした。
仕事に就いてからは児童文学の研究者・三宅興子先生に影響を受け、『ホビットの冒険』をはじめとする多くの児童文学に出会ったそうです。大人をもうならせる児童文学の奥深さを実感されたと仰っていました。

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最後に、前川先生の人生に大きな影響を及ぼしたお兄様のお話を伺いました。お兄様の書棚は先生にとってとても刺激的な存在だったと言います。しかしお兄様からは本よりも音楽について大きな影響を受け、それは後年、本、映画、演劇などと繋がることによって、各々がより生き生きと理解できることに気づかされたようです。

これまでの時間を振り返ったとき、大切に思える読書がどのくらいあるでしょうか。
本との出会い、そこから得たもの、そうしたひとつひとつを大切にされている前川先生のお話は、自分自身の読書体験を思い返すよい機会にもなるのではないでしょうか。
夏休みに、思い出の一冊を読み返してみてはいかがですか?

先生がご紹介くださった作品の数々は、現在、当館の特集コーナーにて展示中です。
まだ読んだことのない作品など、この機会にぜひ手に取ってみてください。

特集展示【トークライブ in CELL】第13回:前川和子先生が語る「ロマンチック大好き! 続・私の読書遍歴」

【展示期間】7月末まで
【場所】メディアライブラリーCELL 特集展示コーナー
※一部、貸出できない資料もあります。
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