平成27年度 事業報告書

I.学習支援

1.蔵書構築

平成27年度、大学6,127冊(22,484,504円)、短大667冊(2,442,291円)の蔵書(視聴覚資料を含む。購入、寄贈、雑誌からの編入を含む)を受け入れた。一方、経年劣化等による除籍処分は大学367冊(1,265,694円)、短大243冊(734,306円)であった。その結果、総蔵書数は大学289,021冊、短大59,425冊となった。

図書館蔵書を正確に管理するため、図書や視聴覚資料のバーコードを読み取って図書データベースと照合し、所在確認や不明本の調査を行い、現物とデータの齟齬を解消した。学内の研究所図書室等は職員が順次読み取り作業を行い、図書館閲覧室は専門業者により夜間に実施して閉館することなく完了した。

平成28年4月健康栄養学部開設にあたって図書および雑誌を新たに購入し、大阪図書館に544冊と伊丹図書館に310冊、雑誌6種を配置した。

2.教育との連携

大学は2年次必修科目「キャリアデザイン」Ⅲにて図書館ガイダンスを実施。「キャリアデザイン」Ⅲのテーマ「4000字レポート作成」に沿って、問いの立て方や情報検索、入手方法など紹介した。学生から寄せられた質問については、教員の協力を得て他の授業や指導内容と齟齬のないように内容や表現を検討し、el-Campus(学習用システム)にて公開した。

短大は1年次必修科目「フォーラム」にて図書館演習を実施。春学期は図書館案内や利用方法を紹介し、課題「私が選んだ『図書館の本』」の成果(本の紹介文とお勧めコメント)を該当図書とともに伊丹図書館AVホール、閲覧室で展示した。秋学期は与えられた問題に従って図書館の本を探し出し、本のなかから回答を探す、というゲーム形式で実施した。事後アンケートでは「やってみると楽しかった」との声が多く、今後の図書館ガイダンスプログラム開発の参考となった。

教員の要望により授業時間内で各クラスやゼミ対象に行うガイダンスは24回実施。資料の所蔵調査、配置変更やアクセス数アップ、授業時間外での個別学生サポートなどの授業支援は20件であった。

ゼミナールや授業クラスによる授業成果をcell(小教室)、中庭側ガラス壁面、エントランスにて展示した。事前告知や事後報告などは図書館サイトやCELLfacebookページを通じて公開した。

  • 教育との連携01
  • 教育との連携01

学生(学部通学生)の1人あたり貸出数は7.3冊で、昨年度の7.81冊より減少。1回以上貸出した学生の割合は昨年度とほぼ等しく57%である。

短大学生については1人あたり貸出数は2.81冊で、昨年度の2.92冊より減少。1年生で図書館蔵書を利用する授業課題が出題されたため、1回以上貸出した学生の割合は63%となった。

3.サービスの向上

4月、CELL、伊丹図書館の閲覧室をコモンズエリア(協働学習の場)とパーソナルエリア(個人学習の場)に分け、目的にふさわしく利用しやすい環境となるように整備した。また、飲食に関するルールを緩和し、館内への蓋付飲み物の持ち込みと飲用を可能にした。

  • サービスの向上01
  • サービスの向上02

大阪大手前キャンパスに所在する大手前栄養学院・大手前製菓学院図書室の図書館システムを8月に統合し、公開した。これにより本学園に設置されている3つの図書館の蔵書が横断検索可能となった。過去の経緯によりデータ内容に均質性を欠いているが、徐々に統一し、質向上を図る予定である。なお大阪図書館は学外者に非公開のため、所蔵資料の検索は学内からのアクセスのみに限定している。

  • サービスの向上03
  • サービスの向上04

CELL公式Facebookページは学習支援センター、ITサポートセンター、資格サポートセンターとの共同により順調に運営し、増減はあるもののファン数は780を超えた。通信教育部facebookページと記事のシェアなどを行い、相互に利用促進を図っている。

  • サービスの向上05
  • サービスの向上06

授業内容や学習に沿ったテーマ、交流文化研究所主催の講演会や比較文化学会講演、文芸講演会との連携、娯楽・教養を中心にしたテーマなど、さまざまなテーマで特集展示を行った。展示カタログ(小冊子)はテーマに関するブックガイドとして利用できるため、自由に持ち帰れるように全タイトルを設置した。

  • サービスの向上07
  • サービスの向上08

利用者の意見や要望を調査し、サービスに反映するため利用者アンケートを実施した。571名の学生、65名の教員、8名の職員から回答を得ることができ目標数を上回った。自由記述に寄せられた意見や要望に対してはQ&A形式で回答し、CELLコモンズエリアの長椅子についての要望には早速に一人掛けの椅子に変更した。回答結果は図書館サイトにて公開済みである

2015(平成27)年度図書館利用者アンケート調査報告(PDF 449MB) サービスの向上09

4.「広範な学び」の誘発

教員の協力を得てトークライブ in CELLを開催した。春学期は「アニメ―ション作品と心理学」、秋学期は「はたらくことを考える」を共通テーマに18時10分より開催、各回の参加者は平均25人程度であった。第19回「はたらくことを語る」は場所を従来のCE104から閲覧室オープンスペースに移し、職員(キャリアサポート室)の協力を得て対話形式にするなど、新しい試みも行った。参加者内訳は学生(通信生も含む)と教職員のバランスもよく、少数ながらも学外者の参加もあった。また毎回、テーマに沿った特集展示を企画し、テーマ理解と収蔵資料活用の促進に努めた。

  • 「広範な学び」の誘発01
  • 「広範な学び」の誘発02
  • 「広範な学び」の誘発03
  • 「広範な学び」の誘発04

夙川キャンパスで開催された講演会、上映会、シンポジウムなどに関連して、特集展示や図書館見学会の実施、CELLfacebookページによる広報などの協力を行った。

6月 特集展示:文芸講演会記念特集 (文芸講演会「村上春樹と『阪神間文化』の周辺-私がめぐりあった作家たち」(講師:小玉武氏))  9月 見学会 (みんなの学校」上映会&これからの大阪の教育を考える集い)  10月 特集展示:ハンセン病問題を語り継ぐ」 (シンポジウム「ハンセン病問題を語り継ぐもの 家族が語る未来への絆~マレーシアと日本より~」)  11月 特集展示:シンポジウム記念特集 (シンポジウム「日仏文学・美術の交流-トロンコワ・コレクションとその周辺 その2」)  12月 特集展示:宮下志朗先生著作紹介 (講演会「翻訳者としての歩みをふりかえる」(講師:宮下志朗氏))  平成28年1月 特集展示:変幻自在の荻野アンナ先生に迫る! (文芸講演会「文学あんな話こんな話(講師:荻野アンナ氏)」  3月  特集展示:大学で何を学ぶか、柏木隆雄先生著作紹介 (公開シンポジウム「大学での学びとは-『キャリア・プランニング-大学初年次からのキャリアワークブック』をふまえて」)
  • 「広範な学び」の誘発06
  • 「広範な学び」の誘発07
  • 「広範な学び」の誘発08
  • 「広範な学び」の誘発09

II.ラーニングコモンズ機能の強化

1.CELL内部署の連携

CELL全体が学習空間となるように、学習支援センター派出所デスクを閲覧室に設置した。

資格サポートセンター主催のポートフォリオ講座修了生の作品展をCELLにて開催し、CELL公式Facebookページにて広報した。

学習支援センター、ITサポートセンター、資格サポートセンターとの月例ミーティング、CELL Facebookページへのコンテンツ掲載などにより、相互の結びつきを深めた。

  • ラーニングコモンズ機能の強化01
  • ラーニングコモンズ機能の強化02

2.cell(小教室)活用の促進

閲覧室やcell(小教室)を活用して授業クラス、学生団体による展示やイベントが行われた。cell(小教室)はグループによる自習やミーティングなどに利用され、ほぼ毎日、とくに午後には空きがないような状況である。利用者が固定化している傾向があるので、cell(小教室)利用について広く告知する必要がある。

  • ラーニングコモンズ機能の強化03
  • ラーニングコモンズ機能の強化04

3.伊丹キャンパスのラーニングコモンズ設置

学習支援連絡協議会主導により、図書館AVホールを含むW棟3階西側部分をインタラクティブな学修空間としてのラーニングコモンズを整備する計画をまとめた。平成27年度中の実現には至らなかったものの、学習支援センター等と検討を続け、今後の機会を待つこととなった。

III.研究支援

1.研究用資料の整備

教員から寄せられる研究用資料の入手希望には図書館委員会の審議を経て迅速に対応するほか、古書店の活用や関係先への寄贈依頼など、さまざまな方策により応じている。

雑誌、電子ジャーナルやデータベースは教育および教員の研究分野と照らし合わせ、利便性を高めるように整備した。新規導入のデータベースについては利用者講習会を開催した。

  • 研究用資料の整備01

2.リポジトリの運営

本学発行の学術生産物をインターネットを通じて公開している。平成27年度は新たに『大手前女子大学論集』、『大手前大学IIEジャーナル』を追加した。平成28年3月31日現在、「大手前大学・大手前短期大学リポジトリ」の登録コンテンツ数は大手前大学紀要596件、大手前女子大学紀要119件、大手前短期大学紀要65件、CELL教育研究所論集37件、大手前大学IIEジャーナル14件、博士学位論文4件、公開講座講義録18件、会議・セミナー資料16件、その他28件である。

IV.社会連携

1.第6回西宮市都市景観賞受賞

本賞は、まちなみや景観づくりに寄与する建築物や市民活動などを顕彰することによって魅力あるまちづくりの輪をひろげるため西宮市が主催するもので、メディアライブラリーCELLは「まちなみ建築部門(建築物(建築群、工作物等を含む))」において受賞の運びとなった。

  • 第6回西宮市都市景観賞受賞01
  • 第6回西宮市都市景観賞受賞02

2.高校生への図書館開放

8月5日~9月4日、西宮市内の高校に通学する生徒に図書館(CELLのみ)を開放した。(高校生の利用は本館学外者利用要項に依らない特別措置)。市内17校への案内状送付、本学Webサイト、図書館Webサイト、CELLfacebookページにて告知を行なった。

3.地元地域との連携

CELLにて中学生の社会体験プログラム「トライやるウィーク」を西宮市立苦楽園中学校と大社中学校を、伊丹館では伊丹市立北中学校を受け入れた。カウンターでの貸出・返却処理、新着雑誌の受入れや配架、図書の装備など、「一日図書館員」を体験していただいた。いずれも活動の様子は図書館WebサイトやCELLfacebookページで紹介したところ、多くの「いいね!」が寄せられた。

4.学外への情報提供

図書館新築計画やラーニングコモンズ設置に備えた視察や事例調査のため、大学図書館や教員等が来館され、CELLの設計理念および運用等について紹介と案内を行った。

平成27年 5月 流通科学大学附属図書館
9月 神戸学院大学図書館
9月 堺市立図書館、豊中市立図書館有志
9月 目白大学短期大学部
12月 豊橋創造大学/豊橋創造大学短期大学部
  • 学外への情報提供01
  • 学外への情報提供02

フリーペーパーやTV番組内でCELLが紹介された。

 10月『おとな会~オトナ度ちょい増しTV~』(MBS毎日放送、10月21日放映)
  一般市民に開放している大学図書館例としてCELLが紹介された。柏木館長のインタビューのほか閲覧室やcell(小教室)が放映された。
  平成28年3月 『カレッジタウン西宮』(西宮大学交流協会)

V.その他

丸善株式会社(現:丸善雄松堂株式会社)図書館サービス事業部のWebサイト「運営実績・お客様の声」に、委託者と受託者との関係が良好で優秀な実績を挙げている例として本館が紹介された。 丸善株式会社

『キャリア・プランニング-大学初年次からのキャリアワークブック』(ナカニシヤ出版、2016.3)の「Chapter5 文献・資料を使うこと」を高橋検一(閲覧担当)と横谷弘美講師が共同執筆した。

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