CELL
2016.12.06
【トークライブ in CELL】第21回:和田淳先生とつながろう「アニメーション『春のしくみ』」が開催されました。
2016年11月25日(金)にメディアライブラリーCELL CE104にて、参加者と「つながる」アニメーション上映&トークイベントが開催されました。
今回はメディア・芸術学部講師の和田淳先生にご登壇いただきました。
和田先生は主に短編作品を制作されているアニメーション作家です。ACジャパンのCM「やさしさは、想像力でひろがる」も制作されており、目にした人も多いかと思います。
今回のトークライブは、まず和田先生の作品『春のしくみ』を上映し、その後はアーティスト:和田淳さんとして、アニメーション制作を学ぶ人・和田淳作品が好きな人からの質問にお答えいただきました。
Q. 和田先生の作品によく登場する人たちの絵は同じ顔、姿をしているように見えますが、何か特別な意味があるのでしょうか。また、どういった経緯でああいった人を描かれているのでしょうか?
A. 登場人物は記号として書いてるので、特に意味はありません。太った男の子がよく登場する理由は、「気持ちいい動き」を意識して作品をつくるうちにどんどんキャラが太っていきました。また、肉感をよく出したいので、
人物の服を脱がし、より体型がわかるようにしています。
Q. アニメを作る時、一番気を付けていることは何ですか?
A.「間」「タイミング」「緊張感」をいかに表現するかです。
Q. 和田先生の作品は自分の内面を描いているように見えますが、作品を人に見られることについてどう思いますか?
A. 多くの人に自分の作品を見てほしいのですが、上映中のお客さんの顔は絶対に見られません。上映中はお客さんに「楽しんでほしい」と思っています。ただ、少し恥ずかしいです。
(今回の作品上映中も観客が見えないよう隠れていらっしゃいました。)
Q. 初期の作品と比べると画風が違いますが、変わっていくきっかけは?
A. シャーペンを変えたことが一番大きいです。0.5ミリから0.3ミリに変えました。初期の作品は描いたものを拡大しているためか、少し画質が荒くなっています。
Q. 次の作品は制作されていますか?
A. 現在制作中で、2月に完成予定です。2月締切だとだいぶ先のように思えますが、そんなことはありません。。。
これらの他にも、「作品に登場する動物の顔が人間っぽいのはなぜ?」や「『わからないブタ』という作品の登場人物はどうしてあのような行動を?」などの質問に丁寧に答えてくださり、和田先生の作品に対する思いをじっくり聞くことができました。トークライブ後、作品をもう一度見たいという気持ちになりました。
和田先生のアニメーション作品はおよそ3分から10分のものなので、気軽に見ることができます。また、一度見ると「和田ワールド」に引き込まれ、何度でも見たくなる魅力がありますので、ぜひ一度ご覧ください!ちなみに、私たちのおすすめ作品は『そういう眼鏡』(5分40秒:2007年)です。
【展示期間】11月1日~12月24日まで
【場所】メディアライブラリーCELL 特集展示コーナー
※一部、貸出できない資料もあります。
※貸出中の場合、予約も出来ます!予約の際は、カウンターまでお願いします。
特集展示の図書リストはWeb本棚「ブクログ」のメディアライブラリーCELLの特集本棚でご覧ください!!
【展示中】「アニメーション『春のしくみ』」
メディアライブラリーCELLの特集本棚
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