CELL
2015.12.04
【トークライブ in CELL】第20回:岩波薫先生が語る「未来の自分を描いてみよう~資源の確認とマーケティングの重要性~」が開催されました。
2015年11月20日(金)にメディアライブラリーCELL CE104にて、第20回トークライブが開催されました。
岩波薫先生をお迎えし、「未来の自分を描いてみよう~資源の確認とマーケティングの重要性~」のタイトルのもと、熱く語っていただきました。キャリアコンサルタントとして活躍し、幅広い世代から支持が厚い岩波先生。学生より「岩波先生のトークライブをぜひ聞いてみたい!」という熱い要望にお応えして、実現しました!
今回は大学生のキャリアを考える2冊の本を紹介しながら語ってくださいました。
岩波先生が「みなさんに大学での居場所はありますか?」と問いかけます。「ある」と回答した方はごく少数でした。なぜ大学で居場所をつくらなければならないのでしょうか?就職活動においては、学生時代の価値ある経験とそのリアリティーが求められます。すなわち学生時代に何を経験したのかがキーポイントとなるのです。経験は自分の「資源」となるため、多くの経験を積むことが重要になってきます。
資源を養う具体的な例が、常見陽平著『就活難民にならないための大学生活30のルール』に示されています。この本では社会人のやっている勉強会に参加する、サークルに入ってスゴイ奴と交流する、アルバイトをする、といった経験をつくるチャンスが多数紹介されています。
積極的に行動することで、未来の自分を創りあげていくことに繋がるのです。こうしてより多くの居場所から経験を得ることで、のちの就職活動や社会へ出た際に活きていくと岩波先生はおっしゃっています。
2冊目に取り上げられた本は宮台真司著『宮台教授の就活原論』で、社会人の立場から見たニーズについて書かれています。
これらの本にもありますが、岩波先生は、人は時が経ち、成長するにつれて、役割、立場も変わり、他人から求められることも変わっていく。従ってキャリアは変化するし、変化しなければならないと述べます。たとえばより高い地位を目指す人でも、自分だけでなく他者の立場も尊重する考えを持てないとやがて孤立してしまいます。経験を重ねるなかで考え方を変化させていく必要があるのです。最終的には、他者に利益を与える利他的存在となることを理想とおっしゃいました。最近のキャリア学においても利他的存在を目指すとよいといった考え方に変化しているそうです。
キャリア理論も様々な事例を挙げてくださったので、楽しく学ぶことができました。お話のなかで伺ったアイデアを実践していくと、物事が良い方向へと好転していくだろうと感じました。また過去にキャリア相談で出会った学生の就職活動についても紹介してくださり、これから就職活動をする学生にとって参考になったのではないかと思います。
岩波先生がご紹介いただいた2冊の本ほか、キャリアに関する本は現在、当館の特集展示「はたらくことをかんがえる」にて展示中です。
この機会にぜひ手に取ってみてください!(本松馬子)
【展示期間】来年1月末まで
【場所】メディアライブラリーCELL 特集展示コーナー
※一部、貸出できない資料もあります。
※貸出中の場合、予約も出来ます!予約の際は、カウンターまでお願いします。
特集展示の図書リストはWeb本棚「ブクログ」のメディアライブラリーCELLの特集本棚でご覧ください!!
【展示中】「はたらくことをかんがえる」
メディアライブラリーCELLの特集本棚