CELL
2013.12.09
【トークライブ in CELL】第9回:稲積包昭先生が語る「竹原常太と英語辞書の世界」
2013年12月18日(水)にCE104にて第9回トークライブを開催します。
本学図書館の蔵書に「竹原文庫」というコレクションがあるのをご存じでしょうか?
今回は、総合文化学部の稲積包昭先生にご登壇をいただき、英語・英米文化の研究者である竹原常太(1879-1947)と「竹原文庫」について語っていただきます!
【日時】2013年12月18日(水) 12:30~13:00
【場所】メディアライブラリーCELL CE104
※参加の予約は不要です。
稲積先生よりメッセージをいただきましたのでご紹介します。
大手前大学図書館に、竹原常太の編纂した英和辞典、和英辞典、英語教科書またそれらを作るために使用した蔵書が、「竹原文庫」として収められています。
旧制神戸商業高等学校(現神戸大学)教授として教鞭をとるかたわら、英語教育界で大きな業績をあげた竹原教授の「文庫」がなぜ大手前大学図書館にあるのでしょうか?
戦前の日本で最も役立つ「和英辞典」として、英語関係者だけでなく、一般の英語を使う人たちからも信頼され、重宝された『スタンダード和英大辞典』(寶文館、大正13年)は神戸で生まれました。
また、小型の英和、和英辞典の『スタンダード英和辞典』、『スタンダード和英辞典』は、戦前の受験生の必携の辞典として愛用されました。竹原の辞典編纂の基本精神は中島文雄、朱牟田夏雄共編の『新スタンダード英和辞典』(昭和34年)、朱牟田夏雄、佐山栄太郎他共編の『新スタンダード和英辞典』(昭和39年)に受け継がれ、大修館から出版されています。